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アルコールによる肝臓の障害は個人差があります。これは、アルコールを解毒する酵素の働きが遺伝的にきまっているからです。しかし、概ね日本酒換算一日3合5年以上飲み続けていると次第に肝臓がやられてきます。検査成績ではγGTPの上昇が特徴的です。 まず、肝細胞の中に脂肪がたまってきます(アルコール性脂肪肝)。しだいに肝臓の細胞が壊されGOTやGPTの値が高くなります。まだこの時期では一度壊された肝細胞ももとの姿にもどることができますが、さらに飲み続けていると、壊された肝細胞はかさぶたとなり肝臓は硬くなり始めます(アルコール性肝線維症)。最後にはほとんどの肝細胞がかさぶたとなってしまい、肝硬変となってしまうのです。アルコール性肝線維症にまでなってしまう前に、減酒、禁酒を心がければ肝臓はもとの正常な状態にまで回復します。 大切なことは、この一線をこえることがないように定期的に検査をうけ、自分で飲む量を加減することです。 あなたが一生楽しくアルコールと付き合えるように、定期的な検査を行い、適切なアドバイスをいたします。 |
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